赤字で販売を続けておりましたが、
12月15日をもってこの価格での
販売は終了となります
※本書の復刻にあたって、岸信介のお孫さんにあたる安倍元総理の実の弟・岸信夫 氏(現役衆議院議員、総理大臣補佐官)に許諾をいただいています。
戦後岸信介ほど、嫌われた人はいないのではないでしょうか?
一般的なイメージは次のようなものです。
〝右翼的な〟政策を進めた安倍晋三元総理のおじいさんであり、、、
東京裁判ではA級戦犯容疑者として逮捕され巣鴨拘置所に入れられたのにもかかわらず、、、
政治家に復帰し、1960年に首相として〝日本を戦争の道〟に戻しかねない日米安保改定を進めた「軍国主義者」、、、
60年安保闘争で散々「個人攻撃」を
受けたが「政策批判」は皆無…
- 33万人のデモ隊がこのたったひとりの「憎き男」を打倒するために国会周辺を囲んだ(その同じ時間、セ・リーグの1、2位争いをしていた巨人 vs 中日戦に集まっていた後楽園球場の観衆が満員の4万人なので、その8倍)。
- 保守的といわれる産経新聞の紙面ですら「首相は一日も早く引退せよ」(立命館総長・末川博)、「首相は深刻な反省を」(早稲田大学・吉村正教授)といった談話が載った。
- 東京大学の茅誠司総長が、政府に抗議声明を出し、学生のデモ活動を容認していた。
- 総理官邸だけではなく、渋谷・南平台の自宅や、山口県の郷里にまで、デモ隊が押し寄せて、石を投げられ、火をつけた新聞紙が投げ入れられた。
- 総理退任後は、右翼活動家の襲撃を受け、左ももを刃物で刺され重傷を負った。
しかし、岸はこれだけの「個人攻撃」を浴びせられながら、実際のところ今日まで、この安保条約の改定を、否定的に論じる政治学者や評論家はほとんど皆無です。むしろ日米関係が安定していけるようになったと高く評価されているくらいです。
ではなぜ、こんなにも不当な反発を受けたのか?
「大東亜戦争は間違っていなかった!」
戦時中に、商工省(今の経済産業省)の大臣を務め、大日本帝国の経済政策を一手に担い、GHQの反感を買いました。しかも岸自身は「大東亜戦争は間違っていなかった」と言っています。
岸信介はGHQを信じてはいませんでした。むしろ、日本の方が正しかったと考えていました。その証拠に戦後ずっと、岸信介はGHQに押し付けられた憲法改正を唱え続けていました。
そのことから考えれば、GHQの占領政策なんかに対して揺らぐことのない批判的立場をもっていたことは間違いありません。岸信介の考えは、GHQの占領期間を経ても、一貫して変わりませんでした。
そんな彼が憎かったGHQは、岸信介に「右翼の軍国主義者」というレッテル貼りをしようとしました。だから、大東亜戦争初期、1942年4月20日に発行された岸信介の本を禁書指定し、世の中から没収してしまいました。
こうして岸信介はGHQに操作された日本では、嫌われ者となったのです…
しかし、よく考えてみれば不思議ではありませんか?
本当に岸信介が極右の軍国主義者なら、なぜGHQはその〝醜態〟を後世の日本人から隠すようなことをしたのでしょうか? そこにこそ、戦前日本のヒントが隠されているのではないでしょうか・・・?
この男を抜きに昭和は語れない
岸信介は、東大法学部トップの秀才であり、商工省(今の経済産業省)のエリート官僚でした。戦前、二流官庁とみられていた商工省を、大蔵省にも匹敵するような勢力にしました。
満州に赴任してからは、満州国成立に貢献。東條英機、星野直樹、鮎川義介、松岡洋右らとともに「二キ三スケ」と称された満州国の実力者。戦時中は商工省大臣として、産業統制政策を一手に担いました。
今回、私たちが発掘してきた『日本戦時経済の進む途』は、具体的な経済政策にまで精通していた岸信介が、戦時内閣の商工大臣として、どのように2000年来の歴史をもつ大日本帝国を英米から守り、発展していくことができるのかについて講演していたものをまとめたものです。
この本を読めば、次のようなことが見えてきます、、、
「緒戦の戦果に酔うのは危険だ!」〝戦前の日本人は軍国主義に狂っていた〟という嘘…(p44~)
満州国経営を経験した岸信介が練り上げていた、今日の最新の経済政策を先取りしていた構想(p32~)
日本は英米に勝てる戦略を持っていた!大東亜戦争を「資源戦争」と位置づけると別の絵柄が見えてくる…(p23~)
軍国主義の大嘘…日本中のあらゆる共同組合で一致団結して動いていた(p123~)
直属の部下が見た岸信介の素顔:戦時内閣の大臣として「企業を統制する側」でありながら、岸信介は企業にとても歓迎されていた(p150~)
「経済官僚三人男」の一人として名をあげ、、、満州開発の立役者「二キ三スケ」の一人に名を連ね、、、昭和の妖怪と呼ばれた大物・岸信介の貴重な戦前の史料です。
GHQに没収されたため、Amazonや一般の書店はもちろん、古書店などでもほとんど流通していません。この本を読めば、きっと、右翼の軍国主義者の嫌われ者という岸信介のイメージが 覆ることでしょう…。本書の詳細は以下の通りです。
【目次】
復刻 岸信介
日本戦時経済の進む途
はじめに・・・1ページ
はじめに
・序 小島精一・・・p3
・写真版 岸商相の筆蹟(編者に与えたるもの)・・・p4
・原書・編者の言葉 永田 耀・・・p15
第一部・・・21ページ
決戦態勢下の日本経済
一 高度国防経済体制の進展と大東亜の資源・・・p23
- 資源解放と東亜自主経済の確立・・・p23
- 豊富なる大東亜の資源・・・p26
- 経済力の増強と資源開発・・・p28
- 産業人の責務益々重大・・・p30
二 当面緊急の課題・・・p32
- 民需物資の緩和至難・・・p32
- 産業再編成の強化徹底・・・p36
- 中小商工業の整備統合・・・p39
- 貿易の性格の変化・・・p40
- 低物価政策は堅持・・・p41
三 決戦経済への協力・・・p44
- 緒戦赫々の戦果に酔う勿れ・・・p44
- 前途は洋々、眼前の苦難に堪えよ・・・p46
- 経済道義の昂揚・・・p48
四 日米英開戦と中小企業再編成問題・・・p50
- 戦争はこれからだ・・・p50
- これからは苦労の仕甲斐がある・・・p53
- 産業再編成の根本理由・・・p56
- 中小企業問題の核心・・・p59
- 商業再編成の積極的意義・・・p62
- 整理の目安をどこに置く・・・p65
- 商業の国家的意義に徹せよ・・・p68
第二部・・・73ページ
戦時経済推進の目標
五 戦時経済推進の目標・・・p75
- 生産拡充と重点主義・・・p75
- 生産設備の休止廃止とその活用・・・p77
- 低物価政策の完遂・・・p78
- 貿易の再編成と圏内物資の交流・・・p81
- 中小商工業再編成の目標・・・p83
- 統制会の根本理念・・・p85
六 戦時経済の進行と経済界・・・p88
- 時局緊迫と国力の結集・・・p88
- 時艱突破に官民の決意は固し・・・p89
- 統制会の強化と産業界・・・p91
- 経済界の一層の協力を望む・・・p93
七 東亜共栄圏建設と産業の再編成・・・p98
- 英米依存の脱却・・・p98
- 生産力昂揚は重点主義で・・・p100
- 重要産業団体令の運用・・・p102
- 産業設備営団の設立・・・p104
- 中小企業の再編成・・・p106
第三部・・・111ページ
経済新体制とは何か
八 経済新体制とは何か・・・p113
- 新体制性格決定のポイントの所在・・・p113
- 既存生産組織はその極限に達した・・・p115
- 対立分立より協力へ・・・p119
- 官民一致体制の完成・・・p123
- 官は計画立案を、民は生産の実行を・・・p126
- 指導者原理の確立・・・p128
九 高度国防国家建設と統制会の任務・・・p128
- 統制会は戦時経済の中核である・・・p132
- 必需物資の確保と生産総力の発揮・・・p134
- 官民協力と統制会・・・p137
- 民間の知識経験の積極的動員・・・p139
十 国士的経済人たれ・・・p142
- 新体制と鉄鋼統制会・・・p142
- 鉄鋼統制会の性格と任務・・・p144
- 国士的経済人たれ・・・p145
- 溌刺たる民間創意の発揮を・・・p147
150ページ
岸商工大臣について(永田 耀)
一 三羽烏の随一・・・p150
二 岸商相と革新思潮・・・p152
三 満洲国における岸商相・・・p155
四 次官時代の岸商相・・・p159
五 次官に就任す・・・p164
六 商工大臣となる・・・p168
七 怪腕の冴え・・・p171
八 人間岸信介・・・p175
九 博識と造詣・・・p179
一〇 情詛に厚き岸商相・・・p183
一一 むすび・・・p187
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※送料手数料のみで購入できるのは、一人一冊までです。
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特別ビデオ講義がもらえます!
『岸田政権の正体』
〜自民党派閥を辿るとみえる戦後政治の呪縛
*本講義はもともと、上島嘉郎さんの「ライズ・アップ・ジャパン」という会員制の時事解説サービスとして、有料会員様限定に制作したものです。会員様は月に1,980円の会費をお支払いいただいており、さまざまな会員サービスを受講して日々情報収集されています。*本講義は5点満点中4.8の好評価をいただいております。
岸田首相が「何もしない」理由は
自民党派閥の系譜にあった…
「岸田首相は、日本をいまのまま〝米国の半植民地〟を継続することを考えている」
産経新聞「正論」元編集長であり、この30年以上、最前線で永田町を取材してきた上島嘉郎さんによれば、そういえる根拠は彼の所属している派閥を見ればわかると言います。一体どういうことか?
岸田文雄総理は「宏池会」という自民党のいち派閥のトップです。この系譜を辿ると行き着くのは吉田茂です。
(吉田茂→池田勇人→宮澤喜一→加藤紘一→古賀誠→岸田文雄)
吉田茂の政策路線は一言でまとめると「経済重視、対米従属」です。つまり、アメリカに頼った半植民地状態で経済だけを発展させようという路線です。これは「吉田ドクトリン」と呼ばれています。これが、いまの日本をアメリカに逆らえない国にした根本的な原因です…。この頃から岸田総理の「決められない政治」は原型があったのです…
「独立回復」を目指した岸信介
その吉田ドクトリンに抗おうとしたのが、吉田茂の約2年後に総理大臣に就任した岸信介、安倍晋三元総理のおじいさんです。岸信介の政策は一貫して「独立回復」でした。だから岸信介はずっとGHQに押し付けられた「憲法改正」を目指していたのです。そして岸信介の血を受け継いだ安倍元総理が憲法改正に力を入れていたのもそのためです。
このように、自民党の派閥の「歴史」をみれば、戦後政治がすっきり見えてくるだけでなく、、、なぜ日本がいまだに憲法改正できないのかといった、戦後日本が抱える重大な問題点が浮かび上がってきます、、、
PART1 総裁選の岸田文雄はどこへ行った?
岸田政権を縛りつけている自民党の歴史的な問題とは…?
PART2 自民党と派閥
2000年、宏池会の分裂騒動。これが岸田文雄の「決断力のなさ」にもつながっていた…?
PART3 「戦後」をつくった吉田ドクトリン
清和会、宏池会、平成研究会…自民党の派閥争いと岸田文雄首相の人事に表れた安倍晋三氏への強烈な警戒感
PART4 与野党ともに「反日」が止まらないカラクリ
「小泉劇場」とも呼ばれたあの政治騒動の裏で狙われた郵政利権
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講師:上島嘉郎
上島氏は、エリート揃いの新聞記者のなかで、異色の経歴を持つ。 昭和33(1958)年長野県上伊那郡辰野町生まれ。母子家庭で育つ。 家計を支えるために始めた新聞配達がきっかけで、毎朝、すべての新聞を熟読するようになる。幼少時から読書家で勉強面でも優秀、その一方で空手にも熱中。中学卒業後は、「真の文武両道」を目指して、高校に進学することなく社会に出る。
その後、空手の修行のために四国に渡り、21歳で愛媛県立松山南高等学校に入学。高校在学中にアルバイトの1つとして新聞への投稿を繰り返していたところ、地方紙の社主の目に止まり、高校卒業後に記者の道へ。平成3(1991)年には、競争率数百倍とも言われ、東大・早慶出身者にも合格が難しい産経新聞の入社試験を突破し、産経新聞に入社。サンケイスポーツ編集局整理部に所属。以後、
平成7(1995)年6月退社。その後「月刊日本」創刊編集長をつとめる。
平成10(1998)年10月 産経新聞社に復帰。以後、雑誌「正論」編集部。
平成16(2004)年2月 雑誌「正論」担当編集部長。
平成17(2005)年11月 雑誌「正論」担当編集部長兼別冊編集長。
平成18(2006)年11月 雑誌「正論」編集長(兼別冊編集長)
平成22(2010)年10月 雑誌「正論」編集委員(兼別冊編集長)
平成25(2013)年12月より「日本文化チャンネル桜」キャスター。
平成26(2014)年7月に産経新聞社を退社。その後は「単騎」で活動。
雑誌「月刊日本」に参画するため一度は産経新聞社を離れるが、金美齢氏や当時の産経新聞常務の説得もあって産経新聞に復帰。 以後、主に雑誌「正論」に携わった。
「正論」時代には、石原慎太郎、渡部昇一、日下公人、竹村健一、西部邁、李登輝、早坂暁、松平康隆、曽野綾子、金美齢、上坂冬子、櫻井よしこ、長谷川三千子、百田尚樹といったビッグネームとの仕事に携わり、反朝日、反NHKの論陣を張る。「日本人の立場からものを言えるメディア」「自社の政治目的のためではなく、国民に真の情報を届けるためのメディア」と認知されるまでに育てあげた。
また、産経新聞退職後は、ジャーナリストとして雑誌、単行本執筆、テレビ出演など多方面で精力的に活躍中。
主な著書に『優位戦思考に学ぶ—大東亜戦争「失敗の本質」』(日下公人氏との共著、PHP研究所)、『韓国には言うべきことをキッチリ言おう!』(ワニブックスPLUS新書)など。
推薦文
石原慎太郎(作家)
この「正論」の元名物編集長は、気迫と男気溢れた日本男児である。 異色の人となりについては、氏をモデルにした私の「一途の横道」という短編を読んでほしい。 氏の著書が多くの人に読まれることを、私は以前から楽しみにしていた。※個人の感想です
日下公人(多摩大学名誉教授)
上島氏は、雑誌編集者として一時代を築くとともに、近現代史の研究者として戦後の通説とされた歴史観に縛られない「博覧強記」の人でもある。虚と実が交じり合う歴史戦において、「日本の真実」を語れる貴重な論客だ。※個人の感想です
金美齢(評論家)
上島さんとの付き合いは四半世紀以上になります。産経新聞社発行のオピニオン誌『正論』の編集者として長く論壇を支えてきた彼が独立し、著述やインターネット放送のキャスターとして活躍するのを頼もしく思っています。
彼はニューギニアやガダルカナル、サイパン、フィリピン、ビルマなどの戦跡取材のほか、台湾の李登輝元総統や〝老台北〟と呼ばれた蔡焜燦さんら、戦前日本の「真実の歴史」の扉を開く人々と数多く出会っています。私の夫の周英明が40年ぶりに台湾に帰国した折も同行取材してくれました。日台の歴史の絆は日本人に覚醒を促すものです。
どんな国にも光と影があります。日本は素晴らしい歴史を持つ国なのに、なぜ戦後の日本人は影ばかり見て、自らを貶めようとするのでしょう。子供たちが「我が日本」に誇りを持てるように、まず大人たちが、自虐でも、自尊でもない「真実の歴史」を知る必要があります。上島さんの話は大いに役立つでしょう。期待し、応援しています。※個人の感想です
三橋貴明(経済評論家)
「正論」編集長時代から有名な話なんですが、 上島さんはとにかく話が熱いし、面白いし、わかりやすい。 氏の熱い語りに触れるたびに、日本人の気高さ、日本人の誇りを感じることができ、「日本人で良かった」と思えます。素晴らしい語り部です。※個人の感想です
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書籍 | 上記掲載。昭和17年に書かれたものです。 |
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